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設立趣旨
理事長 西村 和雄
20世紀社会の矛盾ならびに価値観は、使い捨て消費価値観に代表されたように、大量生産・大量消費の消費型価値観です。これらの価値観は有効的な生産活動に寄与しない人材が、軽視される非人間性や、様々な矛盾、葛藤、社会的心理的不安を呼び起こし、ものに支配される人間という価値観を形成して来ました。21世紀は明確にトランスナショナリティを意識した、地球視野に立ったポストモダンの世界観や価値観が急がれています。持続・継続する循環型経済社会の構築の中で、様々な生産活動や創造活動、人と自然が一体となったライフスタイルの再構築が急がれています。21世紀型の人間性豊かな感性と、国際性を持ったコミュニティと人材の育成が求められています。環境、平和、伝統・創造的文化の担い手として、新たな日本社会、新たな世界のガバナンスにおける社会、教育、企業の在り方を研究・追求・提言する活動の必要性を実感するに至っています。トランスナショナリティ、循環型共生社会の新しい価値観・生活様式、すなわち、ポストモダンのシステムがあらゆる社会の隅々で生き返り導入されるでしょう。そのための啓発、政策、提言を含め具体的な業務の展開をすることが必要であると考え、NPOを立ち上げるに至りました。
第1番目に教育の改革に力を注ぎます。今日教育は大きく、『教える学校』から『学び方を教える学校』へとパラダイムシフトしています。他方で自ら進んで学ぶ自立型学習を支援する学習システムや教材の開発が遅れており、これらの研究開発と業務委託を行います。また教育の国際化が著しく遅れている我が国の初等、中等教育にあって、日本人としてのしっかりしたアイデンティティに立脚し、共通公用語としての英語で思考し、学び、発信できる人材、先進諸外国のような、共通公用語としての英語で、ネゴシエーションやコラボレーションができる高度人材の育成、更に深い見識を持ち、国際機関等で、リーダーシップを発揮できる国際的人材の育成、そして、それらを可能にする世界のトップレベルの大学に入学が可能な初等・中等教育の改革、教育の創造を目標に、従来のイマージョン教育を超えて行く新小学校国際教育プログラム開発、中学・高校・大学海外教育機関との積極的な連携を視野に入れて、海外留学を推進するシステム、プログラム、カリキュラムの研究開発とその業務委託を行います。これらの成果を日本・海外に発信すると同時に、これらの実績を活かし、環境、平和、伝統・創造文化の担い手を育成する創造的教育の場の開設を目指します。それに伴う指導者育成プログラムや、カリキュラム、教材の開発をし、また指導者、児童、生徒、学生、社会人への啓発・教育活動を行います。
第2に持続する循環共生型地域活性事業を起業し、新たな価値観を形成し、地域活性化を行います。21世紀の地球環境時代が求めるサステナブルなコミュニティ形成に向けた循環型社会では、自然の循環系に再調和する人工の循環系の構築が不可欠です。自然が営む相生の循環と、人間の営みとの調和、更には物質循環系だけでなく、文化循環系の構築が必要と考えられます。地域振興を図り、食育、食文化の提言と、生産者と消費者をダイレクトにつなぐ啓発的経済活動、及び地域の文化教育的社会資源の活用を図ります。人間性を回復する環境保護活動とエコツーリズムの一体化、国際交流と平和教育の推進、地域伝統文化の継承と発信など、地域活性事業のプログラム・モデルを開発し、日本・海外に発信します。特に北海道標津町を中心としつつ、北海道地域活性事業の企画開発とコラボレーション業務の委託を行います。これらの諸活動を通して、21世紀のサステナブルな地球環境時代の環境、平和、伝統・創造的文化の担い手を育成します。
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